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文章についての、有森の私見です。
他の方々の作法も多く読まれることで、併せて参照していただければと思います。
有森が文章についての見解などを述べる立場にはありませんが、以下は、日頃心がけていることを記したものです。これから文章を書こうとされる方の、なにかのお役にでも立てましたら幸いです。
1 原稿用紙の書き方
(1)1ページ目の2行目に、タイトルを書きます。
(2)1ページ目の4行目下部に、作者名を書きます。
(3)1ページ目の6行目から、本文に入ります。
1)書き出しは1字下げます。
2)文章には、句点「、」や読点「。」を打ちます。
3)次の段落の書き出しは、1字下げます。以下同様です。
4)必要に応じ、行を空けます。
(4)ページには、通し番号を打ちます。
2 原稿の書き方
(1)できるだけ、難解な字句や表現は用いません。(これは、作者個々の判断によるところですので、一概にいえるこ
とではありませんが)
(2)主語と述語の関係や、「て、に、を、は」には気を配ります。
(3)「山は高い」、「花は美しい」式の安易な表現は避けます。
(4)もってまわった、わかりにくい表現も避けます。
(5)次の点にも、心がけています。(これも、作者個々の判断によるところがありますが)
1)はなしことばの「 」は、1字目から書きます。
2)通常、「 」の後は、改行し、1字下げて書き始めます。
3)感嘆詞記号などの後は、通常1字空けます。
4)「づつ」ではなく、「ずつ」です。
5)修飾語、観念語などの多用を避けます。
6)ありふれたオノマトペを用いません。
7)「−」「…」「?」「!」などは、できるだけ原文で表現する方法がよろしいかも知れません。
3 書くために
(1)まず、一気に、最初から終わりまで書き通します。
(2)書き終えて、少し時間を置き、読み返します。この段階で、ストーリーや文脈や字句などの乱れの点検や、修正、加筆、
削除などをします。
(3)さらに、時間を置き、(2)と同様の作業をします。
(4)また、さらに時間を置き、(2)と同様の作業をします。以下、必要に応じ、これを繰り返します。
(5)修正のポイントは、きちんと表現できているか、無駄な部分はないか、相手に十分に伝わるであろうか‥等々です。
(6)書き出しと、最後の部分には、特に留意します。
(7)タイトルにも、十分留意します。
(8)全体から、意図するものが浮き上がってくればよしとします。
4 発表しよう
(1)書き上がった作品は、なんらかのかたちで発表しましょう。文学賞への投稿、同人誌への掲載などの方法があります。
(2)書き上がった作品を「読んでもらう」ことにより、自らの作品に、さらに磨きをかけることになります。
5 他の作品を読もう
他の作品を読むことで、多くのものを学び、その工夫などを知り、自らの作品の肥やしにしましょう。
6 書き続けよう
(1)
2〜3作は、誰でも自らの経験で書けるものです。
(2)できるだけ長いスパンで、多くの作品を手がけ、書き続けましょう。
(3)1度書いた作品を、何度でも見直し、書き直しをしましょう。
読み返す際のポイント12(有森の場合):2012.08.06追記
1 タイトルは適切であるか。 2 読者の想像を誘うような内容のものになっているか。 3 自己中心の主張に傾いていないか。 4 主人公は早めに登場しているか。 5 核心部分は早めに登場しているか。 6 障害やどんでん返しなどが置かれ、ストーリーが出来ているか。 7 書き出しと最後はこれでいいか。 8 特に重要な前半部分(10頁あたりまで)はこれでいいか。 9 文章表現は適切か。 (1) 形容詞の多用はないか。 (2) 大袈裟な比喩はないか。 (3) オノマトペ(ワンワン、ニャンニャンなど)の使用は適切か。 (4) 字句、記号の用い方は適切か。 (5) 接続詞の用い方は適切か。なくてもよいものはないか。 (6) 難解な言葉の言い換えの必要はないか。 (7) てにをは、は適切か。 (8) 誤字脱字はないか。 (9) 声に出して読んでも、スムーズに流れるか。 (10) 力み過ぎていないか。 (11) 意味の通じる表現であるか。 (12)
日本語になっているか。 10 嘘(明らかに事実に反する事象)を書いていないか。 11 作品の主題、人物の構成はいいか。 12
主題に基づき、十分に描かれているか。
(参考):文章作法の例として
文章作法の例として、私も参考にしています。
「坊ちゃん文学賞」を取る方法 ←ココ
「絶対文感」(陽羅氏筆) ←ココ
「小説の書き方」(根保氏筆) ←ココ
ローマ字入力の仕方(下記を参照ください)
1の方法
2の方法
3の方法
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