海 第二期






海(umi)
                         「海」第二期の発刊と「海」第一期の終刊   
   「海」第二期の発刊について

【理念、指標など】

1 海は、文芸作品を発表する場であり、かつ、広く、遠くに運ぶ場である。

2 海は、文芸を志す者同士の交歓の場であり、海の主人公は、同人個々である。
3 海は、生涯にわたり、文芸にかかわっていくための場である。
4 海は、文芸を志す者に、広く門戸を開放する。

 「海」第一期終刊以降、新生「海」を名乗ることについて、かなりの意見交換を行いましたが、「海」という誌名の他にこれを越えるものがなく、また、創立期とは内容は異なるものの「海」という誌名を引き継ぐことで、高いハードルの上に、新たなるハードルを設け、次の来訪者である同人諸氏に、憩い、くつろぎ、泳ぎ、潜り、あるいはあてどもなく漂流することなどにより、諸氏それぞれの「NO1」(「ONLY1」)を目指してもらうものといたしました。
 よって、新生「海」(第二期)は、広く、遠く、深く、高く、どこまでも繋がり、文芸を志す誰もが、かなり自由に出入りできる場である、という意味合いを持つものとします。(有森信二)

   「海」第一期の終刊について

 1987年(昭和62年)9月1日創刊の「海」は、当時の「熱き仲間」たちの、連日連夜をも、ものともしない論戦のエネルギーの中から、「熱き思いの文学」を語るため、10名の仲間が集い、詩や評論などを主に発表する場として、同人誌を立ち上げたものです。

 その「海」は、激しいエネルギーの交錯と昇華の過程において、多くの優れた文芸作品を世に送り出し、社会的にも高く評価され、その存在を広く知らしめるところとなりました。
 しかし、近年、初期のエネルギーのなにものかを知る同人も減り、創立期の「海」とはおよそ趣の異なるものとなってきたため、ここに、当初目指してきた誌の役割を終えたものと判断し、第67号をもって終刊とすることにいたしました。
 これまでの温かい御厚情、有難うございました。(織坂幸治)
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