『海』同人各位
2023.12.19 有森(編集・会計担当)
『海』第99号「投稿・冊子作成要領」(抄)
(はじめに:要点:その1)
T.同人は原稿を作成する。作成する原稿は、作成日現在での「完成作品」と思われるまで、作者の努力を傾注したものとする。
U.作成した原稿を、受付期間に、編集担当者に送付する。
V.原稿の送付を受けた編集担当者は、あらかじめ定めたフォーマットに従い、印刷用の「版下」というべき「割付案」を作成する。
W.編集担当者は、作者に「割付案」を送付し、「校正」を依頼する。
X.作者は、「割付案」を「校正」し、編集担当者に返送する。
Y.この校正とは、「作者自身の作品の印刷頁を作成」するものであるので、(プリントアウトした上で)「送付した原稿のとおりに割付案」が作成されているかどうかを確認し、かつ、「微修正」する。
Z.校正にあっては、「割付案」の、印刷用として設けられた「フォーマットの骨格部分」(レイアウト、題字・氏名・本文のフォント、ヘッダー、仮の頁など=本文の表現以外)は変えないものとする。
[.作者の「校正」済みの割付案の内容は修正しないが、担当の編集委員が「誤記などの有無の最終確認」を行い、明らかに「誤記など」と認めた場合は、微修正を行う。
\.校正の際作者に示された「同人の執筆頁数の変更はない」が、「頁(仮の)」は、「冊子目次」が作成されると、目次に合わせて振り直される。
(はじめに:要点:その2)
T.冊子は、原則として、200部を印刷・作成する。
U.200部の使途は、同人への送付分とし、さらに図書館・記念館関係、マスコミ関係、批評者、交流のある同人誌などへの寄贈分とする。
V.同人には、等しく2部を送付する。
W.2部を超える希望があれば、あらかじめ希望を聞いた上で、有償の追加頒布を行う。
X.追加頒布の希望は、同人の義務ではない。
Y.編集担当者は、印刷必要部数を掌握し、印刷所に印刷を依頼する。
Z.印刷所による印刷は1回のみであり、増刷は行われない。
[.なおも希望が生じた場合は、書店において定価で求めることができる。
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(以下「投稿・冊子作成要領本文」)
◎ 要旨
1.この要領には、『海』の運営にかかる重要な事項の殆どが含まれている。
2.『海』の制作や発行はこの要領により行うので、通読していただくことを前提とする。
3.『海』の運営は編集委員会の同意により決定し、実行している。
4.『海』は同人の負担する同人費により制作・発行されている。
5.『海』は同人の作品を掲載し、さまざまなメディアや個人などに寄贈している。
6.『海』では投稿後に、編集担当者が、「印刷用フォーマット」による「割付」を行い、同人費額の増を押さえるよう工夫している。
7.『海』の同人には、同人費分として2部を送付する。
8.『海』の同人には、入手希望が2部を超える場合、超える部数について1部200円で追加頒布を行う。
A.投稿のしかた
1.『海』第99号の発行予定は2024年07月01日。
2.投稿の受付は2024年05月01日〜05月15日(05月15日は17時厳守)。
3.投稿方法
(1) 電子メール添付(メール宛先は、同人には別途周知)。
注.横書きの欧文や記号などが含まれる場合は、原稿とそのPDFファイルを添付する。
(2) USBメモリでの郵送。(郵送宛先は、同人には別途周知)。
注.この場合、必ずプリントアウトしたものを同封する。なお、USBメモリは原則として返却する。
(3) 紙原稿での郵送(詩・小品で時間に余裕のある場合、ただし要相談)。
4.掲載種目
海への掲載種目は、詩、俳句、小説、エッセイ、評論、翻訳の6種目とする。
5.掲載条件
(1) 日本語として普通に理解できること。
(2) 特定の個人を非難したり、特定の政治や宗教に偏したり、特別に公序良俗に反したりしないこと。
(3) 掲載の可否は、編集委員会が判断する。
6.特別な場合を除き、同人以外からの投稿は受け付けない。また、投稿は原則として作者である同人自身が行う。
7.予定頁数を大きく超える場合は、次号にわたって分割掲載されることがある。(1作品の1号分の原稿は、400字詰め100枚程度までとする。※100枚程度は35ページ程度となる)
8.ひとり3種目までとし、原則として、「小説」からは1作品、「評論」からは1作品、「エッセイ」からは1作品、「詩」は5作品まで、「翻訳」は2作品まで、「俳句」は20句または10句とする。(海の3種目&作品数制限と称している)
ただし、「特集」などの特別な編集で必要な場合は、これによらないことができる。
B.原稿の作成
1.原稿は縦書きとし、パソコンであればマイクロソフト・ワードで作成する。
2.小説・エッセイ・評論・翻訳は1頁27文字×24行であるが、通常は1段組のまま提出する。
※編集担当者が、印刷用フォーマットに合わせて「1頁を27文字×24行×2段に組み」、これを「印刷用割付案」(これが印刷頁となる)として作者に送付し、内容の確認校正等を依頼する。
3.詩は1頁33文字×23行。
4.マイクロソフト・ワードで作成する場合は、「印刷用フォーマット」を『海』のホームページから入手して利用することも可能。(文字のフォントなど別に定める要領による。ただ、難しい作業になるので、通常の1段組みでの作成を推奨)
5.原稿の作成に当たっては、作成日現在での「完成作品」と思われるまで、作者は努力を傾注するものとする。
6.作品には詩、俳句、小説、エッセイ、評論、翻訳の各希望種別区分、タイトル、作者名を明記する。
7.小説・エッセイ、評論・翻訳の表記は、以下の『海』方式を採用する。
(1) 出だしは1字下げる。
(2) 会話の「 」は1字下げず、「 」の中の最後の〔。〕は書かない。
(3) 会話の後の改行の出だしは1字下げる。また、会話の後の〔。〕(マル、句点)はつけない。
(4) 文の途中の〔?〕や〔!〕の後は1字空けるが、行頭に空白がくる場合は空けない。
(5) 句読点は〔,〕(コンマ)〔.〕(ピリオド)ではなく〔、〕(テン)〔。〕(マル)とする。
(6) 〔づつ〕ではなく〔ずつ〕とする。
(7) 形容のための「ような」、「ように」は多用しない。
(8) 「 」は、会話、引用、強調、個々の作品名などに用いる。
(9) 『 』は、著書名、新聞・雑誌名、会話の中に他人の言葉を引用するとき、その他特に強調したいときなどに用いる。
(9) その他の留意点
@ 機種(環境)依存文字などについては「李承ヨプ(ヨプは火へんに華)」のように表記する。
A ルビや傍点の使用は必要最小限にとどめる。
B 〔−〕〔…〕〔?〕〔!〕などはやむを得ない場合にのみ使用する。
C オノマトペ(擬音語、擬態語)は安易に用いず、表現を「引き締め」るよう工夫する。
D 作中人物の混同や事実関係の誤りを避け、カナ文字表記や漏れなどに注意する。
E 作品冒頭のタイトルや作者名には、通常27字×10行程度を使用する。
F 作品冒頭へのイラストの挿入などは頁の具合を見て行うが、行う場合は、タイトルや作者名を含め0.5頁以内とする。(作者の頁が増えないよいうに判断する)
C.投稿後の流れ
1.編集担当者(有森)が、「印刷用フォーマット」に合わせて「印刷用割付案」を作成する。
2.投稿後3日をめどに、作者ごとに「印刷用割付案」を送付して内容の確認や修正を依頼する。
注.1週間経っても「印刷用割付案」が未着の場合は編集担当者に問い合わせる。
3.作者は、投稿した内容のとおり割り付けられているか、誤字・脱字・人物の混同などがないか、改行・語句の間違いがないかなどを十分に確認の上、「印刷用割付案」(以降、この「割付案のみを編集作業に使用」)を修正して編集担当者に返送する。
注.編集担当者が「印刷用割付案」を作成する際には、「いったんテキストファイルに変換した上で行う」等の理由によって文字の変換ミスや「欠け」が生じるおそれがあり、作者側でもプリントアウトなどしてチェックに正確を期すことがのぞましい。作者の「校了」原稿そのものが、原則として、印刷に回される。
4.投稿時点での作品の修正や差しえは、原則として2024年05月15日までに終える。
注.通信経費を抑えるため、複数回の修正・確認は電子メール使用の場合に限る。また、取材などでの関係者への確認作業などは、この期間内にすませる。
5.印刷発注前、編集担当委員により、最終の「誤記などの確認」のための校正作業を行う。
6.確定した「印刷用割付案」を印刷入稿用原稿とし、編集担当者が印刷所に発注する。
7.印冊所での校正を経て、『海』第31号発行および配布(送付)となる。
D.配布
1.同人には各2部送付する。
2.主要文芸雑誌・主要図書館・評論家など諸氏・交流のある同人誌・他誌の主要同人などに寄贈する。
3.同人が2部を超えて入手を希望する場合は、2024年05月15日までに希望部数(印刷用割付案を送付し、内容の確認を依頼する際作者の希望を尋ねる)を申し込む。各1部200円。なお、発行後の増刷や受領後の返品はできない。
4.発行後に必要となった場合は、書店経由で入手することも可能。
E.同人費など
1.同人費として:『海』発行時 10,000円(10頁までの執筆者の場合。なお、執筆がない場合も、同人の基本負担分としてこの額を納入する)。
2.11頁以上の執筆者は
(1) 投稿作品の掲載頁数が11頁以上となる場合は、頁数×1,000円が同人費額となる。
(2) 掲載頁数は「印刷用割付案」で確認できる。
(3) 小説・エッセイ・評論・翻訳の場合、1頁は400字詰め原稿用紙の約3枚余に相当する。
3. 「海へのことば」や「あとがき」など『海』全体にかかわる頁については、個人の執筆分としない。
4.2部を超えて配布(頒布)を希望する場合の代金も、同人費納入の際に合わせて納入する。
5.今回の納入期限2024年05月15日とする。ただし、11頁以上となる執筆者の場合05月30日までとする。(執筆者には、定まった頁数を周知し、相当する額を連絡する)
6.家計急変等により、納入が困難な状況にある場合は、本人の申し出により、編集委員会が当該号の納入の免除を認めることがある。ただし、免除を認められた場合は、当該号の執筆・掲載は、原則として行えないものとする。(本人が、会計担当に事情を申し出ること)
※ただし、上記の場合、作品の内容や長短などを考慮し、編集委員会が認めた場合は掲載することもあり得るものとする。
F.その他
1.同人個々の活動については『海』やホームページで随時紹介していくので、その都度編集担当者に連絡をする。
(1) 受賞歴(例:第○回□□文学賞 「タイトル」 △年△月△日受賞)
注.同人誌掲載作品を、応募することが可能な公募:全作家文学賞、農民文学賞、太宰治文学賞など
(2) 出版歴(例:詩集 「タイトル」 △年△月△日発行 ○○社、価格)
2.投稿作品以外に、同人として公開したい意見や特記事項などがあれば、編集担当者に連絡する。
G.『海』第99号編集委員および役割分担
1.編集委員:(略)
2.役割分担:(略)
H.付言
1.『海』は、これまで全国的にかなりの評価を得てきている。同人各位には、自身の表現・発表の場として、毎号投稿するという気迫をもって、積極的に創作活動を行っていただきたい。
2.『海』は、年に2回の発行をめざしている。(1月1日、7月1日に発行予定)
I 招待席
1.比較的経験の少ない者で、海に作品を掲載してみたいという希望がある場合は、その希望に沿い、海の誌面を提供することができるものとする。この場合は、Aの6の「特別な場合」と考える。
2.招待席執筆者に対しては、海同人への入会を義務づけるものではなく、執筆にかかる経費負担も要しないものとする。
3.同執筆者の作品は400字詰め30枚以内とし、掲載により海同人に新たな風を吹き込むものであることを期待する。
4.招待席執筆者の推薦は同人によるものとし、関係委員の賛同を要する。同人からの推薦は、原則として、原稿締切日の1月前までとする。
5.招待席執筆者には、2部を送付する。ただし、希望により20部を限度として、追加頒布による購入を申し出ることができる。
6. 招待席執筆者は、国内在住者であることを原則とし、交流掲示板の閲覧は認めないものとする。
J.同人費の使途
1.同人費は、同人誌『海』を作成・発行するために用いる。
2.上記のほか、同人本人及び『海』への貢献が特に大であった元同人の弔費(供花、線香など)に充てることができる。この場合は、あらかじめ編集委員会の承諾を得るものとする。
K.入会及び退会
1.入会を希望する場合は、編集発行人が申し出を受け、文歴や簡単な作品などの資料により、編集委員会に諮り承諾を得るものとする。
2.退会を希望する場合は、編集発行人に申し出、編集委員会の同意を得るものとする。
3.同人費を3回連続して未納し、なんら意思表示のない場合は、「退会」とする。
L. 以上により難い事案が生じた場合は、編集委員会において検討の上、その結果を各同人に周知し、協力方を依頼する。(以上)
※メールへの資料添付の仕方、ルビの付け方については、本HPの「編集作業時のあれこれ」も参照願いたい。
※その他、割付、フォーマット関連
詩サンプル(33字×23行)
小説・エッセイ、評論・翻訳、サンプル(27字×24行×2)
フォント
タイトル:DHP平成明朝体W7 ・・・20ポイント
氏名:DF平成明朝体W3 ・・・16ポイント
俳句:DF平成明朝体W3 ・・・10ポイント
詩:DF平成明朝体W3 ・・・9.5ポイント
小説・エッセイ、評論・翻訳:DF平成明朝体W3 ・・・9ポイント
ルビは、「4.5ポイント」で付ける。
※※冊子作成までの手順(概要)について
1)作者:原稿送付→編集担当者A:印刷用割付案作成→作者:印刷用割付案を確認修正→編集担当者Aに返却
2)編集担当者B、Cが誤記など確認
3)編集担当者A:最終確認→印刷所入稿→印刷所で校正→印刷製本
4)編集担当者A:発送
以上
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